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HD650を買った理由と感想

HD650を買った。編曲や打ち込みミックスにはMDR-CD900STを使っているが、音質判断は不要で動画編集で出音の有無だけを確認したり音楽鑑賞したりするには音が強すぎて長時間やっていられないので、ずいぶん前にK501が壊れたままMDR-CD900STを使い続けていたが最近耳疲れが半端ないのでヘッドフォンを買うことにした。

ヘッドフォンに求めた条件

  • 動画編集や音楽鑑賞など、音質の厳密な判断よりも眼鏡をかけて連続6時間使っても痛まない装着感と耳の疲れにくさ、それから再生音の把握のしやすさ
  • MDR-CD900STより高音が弱く平坦な性格(あわよくばMDR-CD900STより定位が明瞭)
  • 耳と音に距離がある(必然的に開放か)
  • 音源に対してヘッドフォンを変える馬鹿なことはしない(EQする)
  • 上限は2万円(これは結果的に破った)

比較したヘッドフォン

K550

まだAKG K501がフラッグシップだった頃にK501を買ってから、数年前に壊れるまで愛用していた。だからAKGのいずれかを買おうと思って、まずK501と同価格(k550は密閉だが)を聞いたら、ラジオEQとまでは言わないが明らかに可聴域よりも狭い音質で1,2小節聞いただけですぐ見限った。

k702

ありえん。k501好きとしては後発の上位機種には興味があったが、人工的な高音持ち上げが痛すぎて聞いていられなかった。サ行のつんざきが半端ない。K712PROも聞いたが、k702よりも低域が出てるが、駄目な理由はk702と同じ。

ATH-A900X

オーテクのドンシャリは大嫌い。装着感は凄く良かったし、これにしようかと思ったが、店を変えて聞き直したら最初よりもキンキンに聞こえてこれもうわかんねぇな状態だったので買うのやめた。今後もオーテクは絶対に買わないだろう。わかりやすく目立つ音だから受けるのはわかるけど、こんなんで2,3時間も聞いてたらすぐに耳が馬鹿になるよ。

UE6000

全体的には良かった。ベースが強くて、音質的にはそれさえ無ければ買ってたが、他にもノイズキャンセルのために電池が必要だったり、気軽に使いにくい余計な機能のせいでやめた。

SHURE

型番を忘れたが2万円級の奴。これもかなり良かったがベースの持ち上がりが気に食わずやめた。

MDR-7506MDR-V6

MDR-CD900STとは少しずつ性格が違うが、そもそもMDR-CD900STの装着感と音の強さと違うものを求めていたので、やめた。

HD650の感想

そして結局は最初の2万円級からはずれてHD650を買うことになった。かつてK501を買うときにフラッグシップだったHD580(違うかも)を聞いてすげえ色づけられた音だな聞いていられん、という感想でK501を買ったのだけど、もはやk601以上の機種の高音が自分の求めたAKGではないので、ならばと色色聞いて歩いたら、結局HD650に落ち着いた。K501を買う時以来、実に10年ぶりくらいにヘッドフォンを聞き歩いたが、近年の2万円級のヘッドフォンは高音が出過ぎじゃないか? 低音は価格帯に限らず出るやつは出るが、これまで鳴らさなかった箇所を持ち上げたら不自然になって余計なことした、って感じがするのだけど。自分は歳をとって高音に対してむしろ鈍くなってきている筈なのにきつく感じるんだから相当なものように思う。デジタル録音の技術向上により高音はどんどん出てくるようになったのに、更に再生環境で盛り上げてどうすんだよと。
  • 傾向はドンシャリ。
  • 編成が多くごちゃごちゃしてる曲ほど、よく分離されて聞きやすい。編成が少ないと、音が薄くなるだけで音圧差が広がる。音が大きい曲と小さい曲ではMDR-CD900STだと3dBFS差程度だったものが6dBFSくらい広がってる。また、独自の周波数特性によってPeakとRMSに対して聴覚が全然一致しない。
  • 持ち上げるよりも削ることで聞きやすくしてるので、mp3でぐしゅぐしゅした音も聞きやすくなってる。ファミコン音源なども、反響音に相当する音域に特徴があるせいか、ほどほどの反響音が加わりしょぼくなくなる。リバーブ感が加わるわりにノイズは減少している。つまり、悪いものをそれなりに良くする反面、客観性はまるで無い。モニタには不向きどころかありえん。
  • キックのアタックが聞き取りやすい。再生環境によって聞き取れなかった小さいのも聞き取れる。反面、ティンパニやタムのペチペチ感がやばい。幾らなんでも中域をさげすぎじゃないか?
  • ベースとキックのリズム音楽の低域はくっきりしてるが、チューバとコンバスとティンパニが同時に攻めるともわっとする。特にティンパニはアタックのペチペチと低音のもわもわが目立ってしょぼい。
  • 高音上がりの割には女サ行やハイハットなど耳に痛くない不思議。ただし、かなりフィルタ(EQ)通した感じになる。高音上がりでVoトラックを3dBFSさげた感じ。
  • ハイハットやシェイカなど高音打楽器が目立つ。うるさくはないが中域(歌)が小さくなるぶん相対的にかなり大きく感じる。
  • Pan(定位)は広い。EQやdBFSの厳密な判断は出来ないが、Pan(定位)だけはこれで聞いたほうが良い。これで聞いて定位が狭いということは、音源の狭さがやばい。クラシックの古い録音だと定位の狭さが気になる。
  • 多くのヘッドフォンが盛り上げるわかりやすく目立つ音を、むしろおさえて全体を聞きやすくした感じか。聞こえない音が聞こえてくる感動もあれば、もともと音源にあった強さが無くなり乗れなくなる場合もある。
  • 装着感は最強。眼鏡かけて何時間でもいける。
  • ドンシャリでアタックは強いのに耳に痛くなく、定位が明瞭なので音は弱くなるが全体としては聞きやすい。
  • 自分のピアノ演奏時には音が弱くなるので使えない。また、2mixは全体に聞きやすいが楽器単体のアタック(高音?)は弱くなるので耳コピ中の自分の楽器が聞こえなくなるので耳コピにも向かない。
  • 色づけは強いが、同じ曲のマスタリング違いは意外とはっきりわかんだね
  • MDR-CD900STは貧乏ゆすりでケーブルがこすれると左耳に低音振動がきまくり痛かったが、HD650はそんなことないw
  • 個人的にはもう少し中域をあげ戻して高低をさげて、もっと平坦にしてほしいが、これだけアタックを目立たせるように頑張ってるのに耳を攻めない丸みをたもっていられるのはどうしてだろうか。傾向はまるで好みではなく第1印象はよくないけど、色色と聞き比べると、結局は聞きやすく疲れにくいという得難い利点を思い知る。ただ、価格は25000円から30000円程度がふさわしいように思う。40000円の音質かと言われると、そういう感動はない。ただし、装着感や各部品の脱着など工業品的ないじりやすさ、モニタ的な平坦さは皆無だがmp3の汚さを薄めてそれなりに良くしてくれる感じとか、1つで多用な音源を長時間に渡り聞ける万能さを考えると、音楽的な感動に勝る価格があるのか、とも思う。

感想(考察) [ 2014/01/09 17:21 ]


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