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【影技 SHADOW SKILL】が24年かけて完結したので感想と思い出を書いたよ このエントリーをはてなブックマークに追加

影技 SHADOW SKILL(11)が発売され、1巻が発売されたのが1993年。
自分は未読だが、同人誌の時代から数えて24年にして完結。
この最終巻を、5年くらい前に10巻程度で出来てたら、もっと素直に読者は盛り上がってたんじゃなかろうか?
単純に時間が長過ぎたし絵も変わりすぎたw

本作は出版社が何回か変わりながら単行本が発売されていて、単行本に書かれている巻数が総数と一致しない。
1巻から4巻までは竹書房。
5巻は順序数が書いてなくて講談社。
そして6巻から最後までは、新編で「(新)1巻」という順序数で11巻まで。
つまり表示上1から4、数字無し、1から11で全16冊となっている。
数字の表記で混乱して、表紙の絵に、机に傷を刻むナイフの絵が描かれていて、その刻まれた傷の数が真の巻数である。
(新)1巻には傷が6つ刻まれている。
この記事では、表紙の順序数じゃなく、ナイフの傷を巻数として書く。

そもそも自分がこの作品を知ったのは4巻が発売される前だから1995年くらい。
3巻まで持ってた知人が突然「これすげえ面白れえ」と言って進めてきた。
当時Jim Leeが描いてアメリカで売り上げ大記録だったX-Menの日本語版をもっていた自分にとっても、かなり読みづらい漫画というのが印象だったが、武器の名前、ソードやブレードやメイスやハーケンなどを、爪刀や舞刀や滅刺や刃拳など、素手の技の名前に字を当てる感覚や、背景など問答無用の描き込みなど迫力があり、その知人の後を追って読むようになった。
魍魎戦記MADARAや修羅の門なども、その知人から知った作品であった。
1993年から1996年の3年間で1巻から4巻まで発売されて、自分が4巻からほぼリアルタイムだったのだが、やっと本筋が動いて本編が始まったと思ったら連載休止。
5巻は出版社を変えて3年後の1999年に発売した。
その3年間で好みもかわり、正直シャドウスキル自体どうでもよくなっていたが、3年の半端だが懐かしさもあり、結局は今まで完結するまで買い続けることになる。

ドラマCDも発売されていて、その知人と一緒に聞いたが、当時90210にはまっていたのでフォウリイの水谷優子がアンドレアにしか聞こえず違和感があり、ヴァイは大塚明夫と渋すぎたw
下記のアニメ版では大塚明夫から松本保典に変更されていた。
フォウリィは今やるなら田中敦子とかありそうね。
4巻が発売される頃にはOVA、その後2クールのアニメにもなった。
正直、自分は知人から知ったが知名度などあると思っていなかったし、日本経済も下降しだしてた時に何故アニメ化したのか、出来たのか今でも謎だw
アニメの内容はかなり単行本よりも先をいっていて、フウマなど陰流のキャラも登場してた。
当時の自分はアニメ自体に興味が無くなり断片で見知っていた程度だった。
実は今でも細かい展開や原作の違いを知らない。
OP曲のborn Legendはラテン乗りで格好いい。こういう声質の歌手って今はメジャに扱われないし。



のちのち作画や設定が大きく崩壊するも、本作の魅力は見開き2頁の決めだろう。
背景がトーンやベタを多用した陰影でしっかりと書いてあり、人物と背景がほとんど同じ絵柄で白身が無く逆に読みにくいまであるが、見慣れると、兎に角ド迫力であることも確か。しかも単行本の判型が大きく、個人的には海皇紀も同じ判型で発売してほしい。物理的な大きさというのは重要だ。

自分が本作を読み始めたあたりで、小説も発売されて、それも借りて読んだ。
その時点では漫画じゃ描かれていなかった設定、修練闘士(セヴァール)の上になる真・修練闘士(ハイセヴァール)という用語もあり、漫画の単行本よりも小説が先だった。
連載を追いかけてなかったので、小説と連載は同時期だったのかも知れない…。

シャドウスキルを進めてきた知人は、当時まだマイナなゲームで開発者自身が主人公の声優もかねてたギルティ・ギアを好きで、後のぶるらじで「技が決まって漢字が出るのが格好いい」と言われた演出も、なるほどシャドウスキルにも通じることで、今更ながらに色色なつながりを感じられた面白かった。

武技言語という設定が見開きに並ぶ本作の特徴で、決め台詞と、決め台詞の設定的必然性と、そして明朝書体かつ漢字かつえらく描きこまれた絵柄の見開きという作中と作外を両立した良い設定演出。
毎巻に同じ見開き演出でマンネリしたのも確かなのだが…w
武技言語とは「我は無敵なり」などの台詞で、自己暗示によって能力を増幅するという能力(設定)。
今アニメが放送されている棺姫のチャイカで主人公が似たようなことをしていて、一緒に見てた人に「武技言語じゃん!w」と話したが通じなくてさみしかったw
作品の後半で、後付けとは言え、毎回どうして武技言語で技が決まるのかという説明もされていて、武技言語の理屈にそった内容で、これは納得いき展開にもならっていて感心した。
もっとも、その設定は1巻から10年後の8巻でやっと書かれたことなのだけどw

本作の見開きは2種類あり、1つは登場人物の決め。
もう1つが、遠景画。
複数の国が登場するのに、その位置関係が全くわからないのだけど、風景そのものはしっかりと描かれて遠景に行くまでのコマ割構成もしっかり演出されているので、遠景の見開きは今読んでもヒャッハーってなるくらいに格好いい。

本筋は1巻から16巻まで続いてる長編なのだが、1巻から4巻まで、そして連載再開してからの5巻と6巻は、それぞれに単行本1冊で話がひと区切りついて終わるようになっていて、その点で読みやすく安心して、しかし設定の前振りは大きいので続きはいつやるんだという不安の混ざった状態だったw
7巻からは、1冊で話が終わらずに次巻に展開をつなげる構成になった。

本作の途中で、聖闘士星矢EPISODE.Gの連載が開始されて驚いた。
岡田芽武が、あの聖闘士星矢を!?
そんなに評価されてた作家だったの?www
たしかに本作以外の作品もあったしは自分も読んだが、はっきり言ってマイナ作家だと思ってたし、何より知人に本作を聞いていなければ生涯知らない作家だったろう自信があるし、本作を知ったあとでも印象はそう変わらないものだったから驚いた。
そういう意味では2クールのアニメ化された時くらい驚いた。

絵柄の変化としては、
1から2が初期。
3から漫画的な目つきになって、4で少年誌的な絵として完成した印象。
5は4に近いが顎や唇の描きかたが変わって、新1巻である6でなんじゃこりゃ、となる片鱗が見えるw
6はスカーフェイス個人の話で、話の内容は展開は良いのだけど、絵がおかしくなり始めたので凄く残念。
この頃から作風も変わりだして、顔文字の(゜ロ゜)みたいな強調絵も見られるようになる。
話は主人公ガウの国クルダ以外に舞台をうつして、世界観の描き方にはある程度成功しているし、しっかり王道ファンタジをやっていると思う。
7で作画が完全にデジタルになったのか6を更に崩して目が無駄にでかくゆがんで背景もどこか薄っぺらく感じられる。
8で道具にもなれたのか、顔はおかしくなり続けてるものの全体的な仕上がりは7よりもちゃんとして読める。それでも4までを知ってるとつらいのだけど、この頃には敵の設定や毎巻同じ展開を崩れて行く絵で見せられてそれどころではないのだけどw
9と10は相対的にはまともで
酷いのは11。
だってこれ(3巻)が…


これだぜ?


どうしてこうなった…

続巻では少しずつ顔絵は落ち着いていき、最終巻(16)では絵柄自体は幼いながらも落ち着いた絵で見られる。
しかし、絵の変化はるろうに剣心と比較したくなるほどに酷いと思う。

展開について。
1から4までは文句無し。
これは読んでた時の自分の歳もあるが、岡田芽武も若く体力と情熱があり絵もしっかり描いて話も壮大な前振りながらキャラと舞台を徐徐に見せていて、素直にwktkする格闘ファンタジーになってる。
当時コア・イクスの格好つけた格好悪さが知人とつぼにはまり、コア・イクスという名前を言うだけで箸転がし状態。会うたびにネタとしてよく話してた。
まさか、無駄にイケメンになって再登場するとは思わなかった。
そしてイケメンと言っても絵柄と顔つきの両方が変化していてイケメン()なのだけどもw
この頃は女の裸も何も隠さずに描かれていて、それなりに美形のエレやフォウリイやキュオの乳首おっぱいなのに変に突き出た胸で全く興奮しなかったのを覚えてるw
5巻は、まさか発売されるとは思わず、そして絵柄も多少は変わってたがしっかりシャドウスキルしていて、既にシャドウスキルに興味が無くなってきた歳だったが、それでもちゃんと面白かった。
フォウリイの設定を増やしてキャラの愛嬌が増し、かつ4まで煽るだけだった陰流の敵がついに対戦相手としてフウマ登場する(キャラ自体は例えヘタレだとしても!w)。
唯一の不満は、本誌のカラーページをそのまま収録してるのは良いけど百花繚乱の見開き2頁こそをカラーで描いて欲しかった。折角フォウリイのターンで1番の見せ場なんだからさ。
5で神音(カノン)の効果が変わった。蹴った対象の後ろの物体を破壊する技だったのに、蹴った対象を破壊する技になってた。
実は4でも裂破(レイピア)が横蹴りから回し蹴りになってたり、こまけぇこたぁいいんだよ!!w
4の頃は、クルダと同等の国とキャラが全員揃って、ついに本編開始キター!!と興奮したけど、結局リキトアとフェルシアは…w
あと5のGカインの顔が丸くなりすぎて笑った。3の時の鋭さはいったいどこへ…w
ガウの「前へ…」は当時クロネコヤマトの「1歩前へ」が脳内再生されて名場面の筈なのに初見で笑ってしまってつらかったw
6はスカーフェイス回。先に書いたが、話は待ってました、だったのに敵がぱっと出だったのと絵が崩れ始めた頃なので、それなりに楽しんだがのめりこめなかった。当時の年齢のせいもある。しかし、完結して改めて読み返しても6はちゃんと読めてやりたい事と読んでる事が一致してる感じがするし、ちゃんとしている。
問題は7から。絵柄の崩れが「酷い」と認識するくらいになり、既にシャドウスキルという作品自体への興味うせていて惰性で買って読んでいた。話自体はクルダ以外の国が舞台でちゃんと展開してるのでそれなりに刺激も受けたのだが、顔の崩れと、舞台が変わっても展開しない本筋、技の破壊力に対するキャラの耐久力の乖離など、色色と作風とは言え問題を見逃せなくなってきて、正直ここから敵キャラの名前や顔、あるいは展開自体が頭に入らず買った時に惰性で読んで再読せずに放置という感じだった。最終巻まで。
設定も、段々と血縁祭り。ガウやエレやスカーフェイスやカイや陰流連中やら
特にカイは酷かった。
ガウやスカーフェイスはあるいは最初からそこまで考えたのかな、ある意味では少年漫画としてしょうがない設定でもあるが、カイは無いだろ。
最終巻を読んで、4まで発売されてた当時は、知人と「スカーフェイスがラスボスなんじゃね?」と話してた。
まさか題名の通りここまでまっとうに攻めてくるとは思わなかった。
この展開は、当初からの考えと言われても納得できるし、良かった。
ただし、最後の対決ガウエレ見開きがもはや絵が腑抜けて、互いの蹴りが当たっていないのに次頁で相打ちで互いに死にかけた状態という演出にはついていけなかった。
もはや、この作品を描くだけの体力と情熱は岡田芽武には無いのだな、と悲しかった。
せめて、10巻を10年程度で書き上げて完結だったら、素直に素晴らしい作品だったと思ったろう。
もうアニメ化はされないのかな?
作画をしっかりして設定を見直して再構成して2クールでやったら、ちゃんと格好よく受ける作品として評価されるような気もするが…今更か。

正直、全16冊のうち、後ろの半分以上が酷いと思うし、
それでも、自分が20年弱もつきあったあまり有名とは言えない作品の最終回を読んで、作品を知った理由も自分じゃなく古い知人だった事とか、色色と思い出し、今また何か思うというのは、それだけで充分に良い作品だったのかな?
とかぬるい事も考えたり。

生涯に1度しか無いShadow Skill祭りなので、書いた。
何か思い出したり、他の感想で面白いの見つけたら触発されて追記するかも。



感想(考察) [ 2014/05/24 02:35 ]


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